EP盤!今回は狼の挽歌/モリコーネ!

スパイアクションサントラオタクとして外せないのがチャールズブロンソン主演の映画「狼の挽歌」のサントラ。

もう当時の映画は「挽歌」「狼」「大作戦」「秘密」「諜報」とか萌えワード満載でしたよね! 開き直った邦題は好きだなあ「ハエハエ、カカカ、ザッパッパ」的な...




音楽はエンニオ・モリコーネ。映画は多分、私が小学生の頃のなんだけど、音楽の方は中学の頃はハマりまくりましたぜ!

で、自分の書く音楽にも影響大だったのが、オーケストラ(弦のセクション)がメロディーを平行移動のコードで動く手法。これ、クラシックだったらブッ飛ばされますよね! それを逆に使うとこんなにカッコええんかい〜! みたいな。

amazon でサンプル聞けます。

「狼の挽歌」テーマ曲のサンプル


ところがですね、これをヘボヘボのカバーオーケストラがやるとこうなる!

シネマサウンズ・オーケストラ版の狼の挽歌


詳しく分析したわけじゃないけど、マイナー系のダイアトニックコードをメロと一緒に並行に動かすべき所を、ポップスっぽくハーモナイズしちゃってるんだと思うんだけど、音がメジャーを含んで明るくなっちゃってるんですよね。


当時の手抜きカバーオーケストラにはこういうの多くて、「お前コード違うだろが!」と中学生だった私はツッコミまくったものです。


明らかにコードを取り違えてるカバー曲としてはスパイのライセンスとかフレンチコネクションとか、いまいちメジャーになり切れなかったサントラが多いです。さすがに007とかはミスが少ない!


んで、このサントラ EP の B面はこれ! amazon プライムの人はタダで聞けるんで全曲試聴しながら blog の続きを読もう!

B面、邦題は「殺しの曲がり角」


この曲はリズム隊が延々とパターンを刻んでる中、ワウギター2本のソロと、オルガンのソロが入れ替わり出て来るだけなんだけど、カッコいいんだ、これ!

オルガンはハモンド B-3 とかだと思うんだけど、ドローバーの選び方が低い基音系と、中間の倍音を抜いて上の倍音を沢山入れてる。

弾いてるのは基本的にブルース系のフレーズなんだけど、特徴的なのはパラディドルっぽいフレーズの時にエクスプレッションペダルで音量を早いスピードで大きくしたり小さくしたりしてる事。

多分、貧乏揺すりみたいにペダルを動かしてるんだと思うんだけど、当時ヤマハのエレクトーンを弾くお嬢様とかが情感たっぷりにクレッシェンドとかするためにあるのがエクスプレッションペダルだと思ってた私はかなりカルチャーショックを受けましたね。

当時やってたバンドのコンボオルガン YC-10 なんかだと、どうやってもこの音が出なくて、ローランドのアルバイトに紛れ込んでハモンド B-3 弾かしてもらって初めて「ウォ〜! あの音が出る〜!」と感動したもんです。


とまあ、そんなわけですが映画を見ると、あの頃はやったシースルーのエレベーターに乗れなくなります! 理由は映画を見ると分かるです!



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